ka-noneの日記

先天性心疾患で産まれた娘の成長を2011年~2018年4月まで書きました。2019年から日記を再開しています。

2012/01/31

1月24日入院、25日の朝8時より手術を行いました。
今回の手術は両方向性グレン手術とDKS吻合を人工心肺を使用して心肺停止下で手術をしました。
このかは単心室で、グレンを行っても十分に血液を送る血管が小さい為にDKS吻合を行い術後も十分に血液を肺に送れるようにします。




24日は検査と説明でまる1日かかりましたが、前回の手術の時とはまるで違う。
一番の違いは同意書にもとづく説明がしっかりとされているという所。
外科のA医師、T医師。それからICU,HCU。
それから嬉しかったのが、麻酔の説明。凄く丁寧に詳しく説明してもらいました。 
麻酔に関しては知らないことが多く、二人とも担当のM医師の説明を食い入るように聞いてました。
麻酔やるにしても結構カテ入れるんですね~っ。
今回はそんな説明を事前に受けられたのでとってもぼくらとしては良かったです。


でも、心外のT医師。


なんかいいですねぇ~っ
気さくで話やすいのはもちろん、こちら側の質問に的確に、それからプラスアルファーが入ってくる。
しかもあの話し方のセンスは個人的に大好きです。

 

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手術当日、8時過ぎにこのかを手術室に送り出す前にギリギリで出来上がった千羽鶴を見せると笑顔でさわって、なぜか口の中へ、、、、、笑。
そんなお茶目なこのかを今回は安心して送り出しました。

〝3時間30分位で終わりますよ!〟と聞いていたんですが、12時になっても渡されたピッチに連絡がこない。
1時を過ぎた頃には二人とも言葉が出ない。
頭によぎるのは、前のカテでの出来事。
落ち着かないので、病院内を意味なく歩いたりしてました。

2時を過ぎた頃、ピッチがなりました!
〝遅くなりましたが、無事に終わりました。手術室の前に来てください。〟とのこと。
ぼくらは急いで行き、担当医師が〝前回と同じところから開いてるんですが癒着していたのでそれに時間がかかりました。後は成功です、それから心臓も1時間位停止してますが大丈夫です。〟
二人とも聞き終わる頃にはすこぶる笑顔です。

 

一言。

 

〝良かった!!

 



その後、3時過ぎにこのかに合いにICUへ。
顔色はまったく良くなかったですが、医師の説明だとこれから元に戻っていくでしょうとの事。
しかし、肺高血圧が心配なので、その時は内科的治療を行うなどの説明をICUでは受けました。
しかし、前回の手術後より沢山の点滴。 
やっぱり心配。
7時過ぎまでICUにいました。
その間に長女を迎えに行き、病院に連れてきて代わる代わる見ていました。






26日、奥さんが病院に行ったところ、昨晩まで付いていた沢山の点滴がもう1本に!
それからもうHCU2に移ってもいいそうなんですが、HCU2がいっぱいで明日になるとの事。それからこのかも目を開けたり、少し動いたりしていたみたいです。
肺高血圧の治療に使う薬もこの日から始まっているみたいで、説明とプリントをもらいました。

シルデナフィル

色々調べましたが、まだ新しい薬ですね。
新しい分この先がまだ見えない。だけど他の病院ではこの薬を使っていることも多いですね。
今はこの薬に期待していくしかありませんが無事に終わって何よりです。




HCU2にいるこのかですが、やっぱり乳びになり一昨日から禁食です 涙。
水分制限もされているんで、今は一日に360ccまで。
おくさんの話だと、不機嫌らしい。
今週は時間作ってこのかに会いに行ってこようと思います。 




本当にみなさま、暖かい沢山の応援ありがとうございました。



 

以上が当時のmixiの日記です。

この千羽鶴、手術日前夜に出来上がりました。

このかの話を聞いて協力いただいたお友達ありがと~!

本当に感謝してます。

その千羽鶴は、その後のカテやフォンタンやった時もICU やHCUにも持って行きました。

また心カテやる時もの千羽鶴必ず持っていこうと思ってますよ。

 

今回のグレン手術は、単心室に対してのアプローチ。

DKS吻合(吻合)は、大血管転位に対してのアプローチとして手術をおこないました。

それから日記の中で出てきた〝癒着〟。

これも合わせて次のブログに書きたいと思ってます。

肺高血圧は、また改めて詳しく書きます。

ほんと、グレンって凄いですよ!

手術終わってICUに面会行って、このかの手を握って〝今日もよく頑張ったね!〟って声かけた時、このかの手がいつもより、少し暖かかったんですよ!

このグレンは、上半身の大静脈に対してアプローチするのでそうなりますよね。

 

〝そんな、ちょっと暖かくなったくらいで~。〟

と思うかもしれないけど、このかや僕らにとってその小さな事がすごーく嬉しいんですよ!

だって、〝一歩前進〟。

先天性心疾患で幾つも症状を抱えている場合は治らないけど、その症状をその子の体の状態やその子のペースで一つ、また一つとやっつけていくしかないんですよ。

 

 

ひとつ

 

 

そしてまたひとつ。