ka-noneの日記

先天性心疾患で産まれた娘の成長を2011年~2018年4月まで書きました。2019年から日記を再開しています。

軽度という誤解

フォンタン後から発達障害の事について調べています。

 

 

ASD(自閉症スペクトラム障害ADHD(注意欠損・多動性障害)、LD(学習障害)この3つと、知的障害などにわけられます。

 

 

最近本を読んでいる中でとても参考になったのを今回は、「知的障害のグレーゾーン」について書いていくのでご参考になれば幸いです。

 

 

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知的障害のグレーゾーン、診断が付いていれば周囲からの理解が得られやすいですが、病名が付かなく病院に行っても色んな検査を受けても知的に問題はないと言われるそうです。

 

平成30年のデータで知的障害者は約108万人いるとされてます。

平成25年のは54.7万人。

5年で倍に増えてます。

それは知的障害に対する認知度や手帳取得が増えた為と言われてます。

 

ここでちょっと戻るんだけど、そもそも知的障害の検査って?

って思いませんか?

僕もそうでした。

現在の知的障害は一般的にIQが70未満で社会的にも障害があると認められれば診断がつきます。

このIQが70未満の定義は1970年代以降のもの。

1950年代ではIQが85未満とされてました。

現在ではIQが70〜84は境界知能と言われている範囲。

IQが85未満とすると知的障害と判定される人が全体の16%くらいになるそうです。

そうなると人数が多いのと支援が間に合わないなど様々な理由でIQが70未満になったそうです。

 

 

マジか⁈

 

って感じました。

という事は、境界知能の子ども達は今現在沢山いるって事。

境界知能の子ども達はどれくらいいるかと言うと、およそ14%いるみたいです。

学校で言うと、標準的1クラス35名のうち約5人いる事になります。

その約5人は病名が付かないで周囲からも気づかれずに生活している可能性がありますよね。

境界知能の子どもたちは病院を受診しても適切に診断され支援を受けられる事はないです。

それから、驚いたのは病院の医師やスタッフも具体的な支援の方法を持ち合わせていないという事。

 

またIQに戻しますね。

この世の中で普通に生活していく上でIQが100ないとなかなかしんどいと言われてます。

IQが85%未満だと相当なしんどさを感じるかもしれません。

軽度知的障害や境界知能を持った子どもたちは、通常日常会話も普通にできるから、どこに障害があるのかわからないいんです。

 

 

違いが出るのは、何か困った事が生じた場合

 

 

いつもと違った事、初めての場面に出くわすと、どう対応していいか分からないので思考が固まってパニックになったりします。

柔軟に対応する事が苦手なんです。

そんな様々な兆候やサインが小学校で見逃されたまま、中学生になると対応がますます困難になっていくと言われてます。

小学校だとストレスを溜めながらも何とか先生に支えられて卒業できても中学に入ると状況が一変します。

中学生になると思春期に入り不安定です。それからテスト、先輩、後輩、クラブ活動などでの人間関係、異性との関係。

大きく変わった環境で大きなストレスがかかります。

もちろん親に対してもそうですよね。

覚えがある。

だけど、支援が必要な子どもたちは自分で対応していくことが困難なんです。

それがより大きなストレスになっている。

不登校や問題行動が多くなり、繰り返す。

そうなる前の小学校のうちに、少しでも早くサインをキャッチして対応していくのが大切だと宮口幸治氏は書いてます。

 

・感情コントロールが苦手ですぐにカッとなる

・人とのコミュニケーションが上手くいかない

・集団行動が苦手

・忘れ物が多い

・集中できない

・やりたくない事をしない

・嘘をつく

・人のせいにする

・じっと座ってられない

・自身がない

・先生の注意を聞けない

・その場に応じた対応ができない

・嫌な事から逃げる

・漢字がなかなか覚えられない

・計算が苦手

 

などなど。

なんだかどれも小学校低学年なら当てはまりそうなものばかりですよね。

でもそれは低学年の1〜2年生ならいい。

これが、3年、4年となった時です。

これらのことは、全てではないけど経験の積み重ねから少しづつ無くなっていく物もありますよね。

スキルトレーニングやワーキングメモリーなど日常生活で鍛えられていくものもあると個人的に感じています。

それから今の小学校の現場には、学習の土台となる基礎的な認知能力をアセスメントして、そこに弱さがある児童にはトレーニングをさせるという系統的な支援もなければ、スペシャリストもいません。

 

という事は

 

気づいてあげるのは親だし、認知能力をアセスメントして支援していくのも親になります。

 

ここ最近では、「褒める教育」なんかあります。

 

これは、一般の会社もあるでしょう?

 

〝褒めないとすぐ辞めていく〟

 

なんて事。

 

今現在、学校等での支援案として〝子どものいい所を見つけてあげて褒める〟

 

があります。

小さな事でも褒める。できたら褒める。

僕も褒める事は否定しないし必要だと思います。

だけど、初めは褒められると嬉しいでしょう。

上手くいくかもしれないけど長くは続かないと思ってます。

それは解決策にはならないし、問題を先送りにしているだけの様に感じるからです。

褒めるのも大切だし、話を聞いてあげるのも大切。

もっと大切なのは、褒めたら次の事が出来るようになったり、できない事で話を聞いた時に、〝こうやればいいよ。〟って教えるだけでなく、〝どうやったら出来る様になるのか?をアドバイスして、自分で考えて出来る様になる道筋を立てあげること〟が大切なんじゃないかと個人的に思ってます。

 

子どもへの支援は大きく分けて、学習面、身体面、社会面の3つからなります。

親の支援ももちろんあるけど。

宮口さんが講演会で、参加している学校の先生に聞かれるそうです。

 

先生方がこの3つの中で子ども達に身につけて欲しい大切な支援は何ですか?

 

先生方は、社会面と答えるそうです。

 

たけど大切と思われる社会面の支援を今の学校ではどんな事をされていますか?

 

先生方は、何もしてませんと答えるそうです。

 

親としては、マジか⁉️

 

ってなります。

 

現実問題、それが今の日本の教育なんですよね。

先生方も大切だって思う社会面での支援が全くない。

社会面で大切なことは対人スキル、感情コントロール、対人マナー、問題解決力。

どれも欠かせない。

 

 

なのに〜

 

 

なぜ〜

 

 

学習面も大事だけど、社会面はやって欲しいなぁ!

社会面は集団生活の中で自然に身につく子どももいますけど、発達障害や知的障害はもちろん、軽度知的障害、境界知能の子ども達はなかなか難しいし、それが学べないと上にあげた問題行動に繋がりやすい。

 

 

アウトしていくものが多いっすね〜。

続きはまた書きます。

書ききれない😵

 

最後に。

学校の教育って、見る、聞く力がほとんどでしょう?

なかなか、匂う、触れる、味わうって少ない。

後は想像する力。

人は五感を通して外から情報をえるんです。

脳はそれを整理して計画を立てて実行します。

これが伝達。

沢山の結果を作り出していく過程で必要な能力が認知機能なんです。

 

AIの話じゃないですよ😅

 

認知機能は全ての行動の基盤です。

教育、支援を受ける土台でもある。

 

学校で出来ないのなら、お家でやりましょう!

ゴールデンチャイルド期から。

学習面強化で勉強や塾も大切だと思うんだけど、5感を磨く事は忘れちゃいけないって個人的に思ってます。

 

おしまい。