ka-noneの日記

先天性心疾患で産まれた娘の成長を2011年~2018年4月まで書きました。2019年から日記を再開しています。

単心室と両方向性グレン手術

 

難病情報センター | 単心室症(指定難病210)

心室に関しては、難病情報センターのリンクを貼っているのでご覧下さい。

小児慢性の方にも載っていますが、こっちの方が図入りで分かりやすいです。

 

普通心臓には二つの心室(心臓の下の部分)があり、そのうち「右室」が肺への循環を、「左室」が全身への循環を保つポンプの役割を果たしていますが、「単心室症」とは、右室か左室のどちらかが非常に小さいか、ない場合をさし、主に左室だけで心臓ができている場合を「左室型単心室」、右室だけでできている場合を「右室型単心室」と呼んでいます。

このかの場合は、左室型単心室です。

なので初めにグレン手術を行います。

通常最終的には「フォンタン手術」を目指すことになります。

 

このグレン手術は、産まれてからすぐできるものではないです。

規定の体重に達したら受けれる手術になってます。大体生後3ヶ月~6ヶ月の間ですが、赤ちゃんの病状や容態で凄く変ってきます。

それからグレン手術を行う前に必ず心臓カテーテル検査を行います。

肺血管の通りやすさや肺動脈の発育、心機能や弁の逆流などをカテで見ていき適用を決めていきます。

 

 

 

 

www.shizuoka-pho.jp

左心低形成症候群は、静岡県立こども病院のリンクを貼っているのでご覧下さい。

 

 単心室でも右室型単心室の場合左心が低形成の為、左心低形成症候群となります。

このHLHSは、心臓血管外科手術の中でも難しいオペでもあるし、術後の経過観察が長いことでも知られています。

一般的には初めにノーウッド手術を新生児期に行い、その後、乳児期にグレン手術、1歳~2歳にフォンタン手術を行いますが、新生児期の経過をみてノーウッドとグレンを同時に行う、ノーウッド・グレン手術も行われています。

 

 

 

 

 

グレン手術 | 国立成育医療研究センター

グレン手術は、国立成育医療研究センターのリンクを貼っているのでご覧下さい。

 

 簡単に書くと、上半身静脈(大上静脈)と肺動脈をつなぐ手術です。

http://picu.umin.jp/video/heart/sv.mp4

動画でのリンクを貼っているのでご覧下さい。

言葉で書くよりもこちらの方がより分かりやすいですよね。イラスト動画で血流も分かりやすい。

なかなか大上静脈って聞いてもあまりピンってこないですからね!

このかの場合、BTシャントは入れてません。

なのでグレンと言ってもそのやり方は様々です。

心室症自体、いろんな疾患の集まりなんです。だから予後も一定ではありません。